武広高速鉄道(湖北省武漢市-広東省広州市)は09年の開業以来、世界自然遺産(武陵源)で有名な湖南省張家界市の観光業発展を大きく後押ししている。張家界・武陵源区観光局が行った市場調査によると、今年に入って以来、武陵源風景区を訪れた広東・香港・マカオ地区の観光客は12万人以上に達した。うち、武広高速鉄道で同区を訪れた人は半数以上を占めたという。中国新聞網が伝えた。
張家界
現地の観光部門は観光客が増加した理由について、高速鉄道の開通により、広東・香港・マカオ地区からのアクセスがより便利になったためとの見方を示したほか、魅力あふれる多彩な観光プランも挙げている。武陵源区が打ち出した「夏の避暑ツアー」、「張家界の地形を学ぶ科学ツアー」などは高速鉄道沿線地区、特に広東・香港・マカオ地区の観光客に人気を集めている。さらに、張家界の各観光地は広東・香港・マカオ地区の観光部門、旅行会社と密接な協力関係を築いており、市場への影響力と競争力が大幅に高まった。
湖南省観光部門はこのほか、今月16日には深センで湖南観光説明会を開き、深セン宝中旅行総社との間で協力枠組合意を締結した。宝中旅行総社は向こう半年間で、のべ10万人の観光客を湖南省に誘致することを目標に掲げ、張家界の観光客誘致を力強く後押しする。
注目すべきは、深セン世界大学生夏季運動会の開幕前に、武広高速鉄道の終点が深センにまで伸びることだ。そうなれば深センから長沙まで、最短3時間半で到達できるようになり、湖南・広東・香港・マカオを結ぶ高速鉄道ルートが全面的に開通し、張家界はこれを追い風として「高速鉄道観光時代」に突入するだろう。
また、武広高速鉄道は7月1日より「減速・値下げ」を実施し、より幅広い乗客のニーズにこたえていく。
「人民網日本語版」2011年6月22日