沂源県は山東省で平均海抜が最も高い県である。日照時間が長く、昼夜の温度差が大きいことで、沂源は中国北部で果物生産に最も適している地域に認定されている。「果物の里」である沂源の生態面の特徴を最大限に活かすため、沂源県人民政府は今年、「果樹林を都市部へ(果樹林による都市部景観の改善)」プロジェクトを実施、同県の都市部では「春の花見、夏の景色観賞、秋の果物狩り」が実現されている。
また、沂源県はここ数年、不断に農産物の構造調整を行い、有機栽培商品のブランド化を重視した農業の発展に力を入れてきた結果、県全体の穀物作付面積との比率が1:9の構成となり、果樹林栽培面積は70万ムー(1ムーは15分の1ヘクタール)、年間果実生産高は10億キロと、名実ともに果実生産で実力ある県になった。
写真は「果樹林を都市部へ」プロジェクトで美しくなった都市景観。