中国国家核安全局のリードで作成中の中国の原子力安全計画は、8月に草案が完成し、国務院に提出される予定である。順調にいけば、同計画は年末には公布されることになる。
日本の福島第1原発の放射性物質漏洩事故を受け、国務院常務会議で原子力安全計画が批准されるまで、原子力発電プロジェクトの承認を停止する方針が採られている。国家核技術公司の沈文権専門家委員は、作成中の原子力安全計画は原子力発電中・長期発展計画の基礎であると指摘する。
沈文権委員によると、新プロジェクトの承認が一時停止となっているが、建設中の27ヶ所の原子力発電ユニットの工事は予定通り進んでいるという。建設中ユニット発電総容量は3079万キロワットで、関連する固定資産投資は年間700億元以上となっている。2015年までに、中国大陸部の原子力発電設備容量は4000万キロワットを上回る規模になる見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年6月23日