(3)製造業の拠点を海外に移転する
まず、パナソニックは100億円を投資して、多機能携帯電話向け重要部品の生産を中国の台湾省・桃園地区に移転させると同時に、同社の台湾・新北市にある工場の生産能力を強化すると発表した。
ルネサス・エレクトロニクスは自動車専用半導体の生産をシンガポールの企業に委託する協議を進めている。
東芝は韓国サムスン、米インテルなどと次世代半導体製造技術を共同で開発する。
キヤノンは福島工場の高級デジカメの生産を中国の台湾・台中に移転させる。
蔡氏は「上記の事例から、震災後の復興に関して進めている重要部品サプライチェーンの再配置の動きを見ると、先端製造業の移転に当たっては中国大陸を回避する傾向のあることがはっきりと分かる」と分析、指摘する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年6月27日