中国国家統計局の姚景源元シニアエコノミストは25日、タイムラグ要因の影響で6月のCPI上昇率は5月を上回ると予想されるが、インフレ傾向は第3四半期に鈍化し、第4四半期にCPI上昇率に明らかな低下が見られることになるだろうとの考えを示した。
これは、姚景源氏が同日上海で開催されたあるフォーラムでスピーチを行った際に述べたもの。
氏は、「最近の物価上昇は国際と国内の二重要因によるものだ。米国の量的金融緩和政策でもたされた輸入インフレ圧力のみを見るのでなく、我が国の通貨超過発行や脆弱な農業基盤などの問題にも目を向けるべきだ」と指摘した。
「現在、中国経済は加熱化も大幅鈍化も見られない、安定な発展を維持している。当面、最も突出している問題はインフレだ」
年初の政府活動報告の中で、政府が年間CPIを4%以下に抑えることが提起されたが、難しいが実現可能であるとしている。