中国汽車工業協会の統計によると、今年1~5月、中国国産自動車の生産と販売はそれぞれ前年同期比3.19%増、4.16%増となった。今年上半期で見ると、前年同期比の増加幅は、1~5月の増加幅を下回るが、全体的にプラス成長を維持する見通しだ。国際金融報が報じた。
中国汽車工業協会の常務副会長兼秘書長である董揚氏は、「中国自動車市場の上半期の成長は緩慢であったが、下半期は前年同期を上回る活況を呈するだろう」とし、その理由として以下の点をあげた。
一、昨年第4四半期に自動車の購入が集中し、今年になり一部自動車の消費が伸び悩んだが、下半期には消費が回復する。
二、中国国内のインフレが下半期に抑制され、自動車消費者の購買意欲を刺激する。
三、一部の中・高級自動車の購買者は中小企業主であるが、今年上半期は金融引き締めの影響を受け、購入を控えるケースが多かった。国家関連部門はこのほど、中小企業の資金難に対する解決策を打ち出し、下半期に一定の改善が見込める。
四、物流コストの低減により、自動車購入が促進される。国務院常務会議は6月8日、税収、不動産政策、道路および橋の通行料引き下げ、物流業への投資拡大などから着手し、物流業の安定的発展を促すことを決定した。これらの措置は、下半期の商用車市場にプラスの影響をもたらすだろう。