今後5--10年の中国経済は次の10大特徴を呈すると考えられる。証券時報が伝えた。
(1)投資型経済が持続。投資型経済とテイクオフ段階という特徴により、今後10潤オ20年中国は投資主導型経済国であり続ける。今後10数年間、多くの分野で巨大な投資需要がある。区域開発、国土整備、インフラ整備に伴うインフラ投資需要、都市化の加速による不動産投資・都市整備需要、工業情報化による設備更新・技術改造投資などだ。経済成長要因の構成を見ると投資率は上位を維持するが、これは経済成長要因構成の問題ではなく、この段階の発展の特徴だ。
経済のテイクオフ段階では消費の高度化と急成長時に投資も一層伸びる。発展途上国では消費と投資の相互促進の乗数は相当大きい。一方先進国では投資成長の余地が比較的限られているため、この乗数効果はずっと小さい。このためたとえ消費が急速に伸びても投資は相応の上昇を示し、消費率の効果的な向上は難しい。
(2)経済成長は福利追求段階に入る。経済規模の拡大によって中国はすでに急速な工業化と都市化の段階を経験した。今後都市化のスピードは落ち着き始め、工業製品の持続的な市場拡大はもう起こりにくい。工業化と都市化の速度の変化は、中国経済の発展が以前の「経済追求」段階を越えて次の「福利追求」段階へ入ることを示している。福利追求段階では、民生改善が経済・社会生活の重点となる。労働者の保護の強化、福利改善、整った社会保障システムの構築が、福利追求の主たる実現手段だ。
(3)「刀の切っ先」成長がマクロ経済運営上の要請に。マクロコントロールの歴史と経済運営の変動幅が狭まる現象は、中国経済の成長がマクロコントロール目標において「刀の刃式」の特徴を明らかに備えていることを示している。「刀の切っ先」成長は中国経済の成長が緩やかであっても、急速であってもならないことを示している。経済成長が急速だと過熱現象が生じる。経済運営が減速すると雇用を柱とする民生問題が先鋭化する。