浙江省の呂祖善省長が7日、国務院新聞弁公室での記者会見で明らかにしたところによると、国務院はこのほど浙江舟山群島新区の設立を正式に批准した。設立されれば、上海浦東新区、天津浜海新区、重慶両江新区に続く新たな国家級の新区となり、また国務院が批准した国内初の海洋経済主体の国家戦略的側面をもつ新区となる。
国務院が批准した舟山群島新区の範囲には、舟山市の現行の行政区域が含まれる。新区の機能は▽浙江省の海洋経済発展を先導する区▽海洋の総合開発のテスト区▽長江デルタ地域の経済発展の重要な成長極、などと位置づけられている。新区は今後、国内の大口商品の貯蔵、輸送、中継、加工、取引のセンター、東部地域の重要な海上の開放窓口、海洋や海洋島の科学的保護開発のモデル区、重要な現代型海洋産業拠点、陸海の一体化発展の先行地区になることを目指して努力するという。
呂省長によると、こうした発展目標を達成するために、浙江省は省を挙げて新区の建設を推進加速する。おおまかな作業目標として「3年で初期の効果を上げ、5年で枠組をかたちづくり、10年で基本的に完成する」ことを確定しており、具体的には(1)新区の計画の修正を加速し、詳細な政策措置の検討を進め、新区の建設に有力な政策的保障を提供する(2)政府の管理体制を刷新し、重要なインフラ施設、産業発展、国民生活の改善をめぐって、イノベーション要素の集積に努め、企業誘致や資本導入の環境を改善し、良好な発展プラットフォームの構築に力を入れる(3)開発と保護の関係を適切に処理し、海洋島の開発・保護の新しいモデルを探求し、海洋経済の科学的発展と持続的発展を促進する--ことなどを進める予定だ。