国泰君安証券の首席経済学者李迅雷氏は、今後3―5年、中国経済はゆるやかに反落してハードランディングはせず、転換点は2014年かもしれないと語った。
李氏は次のようにみている。全体的に言って、目下世界全体の景気はインフレ高進、景気減速の段階にあるが、中国経済はまだいい方だ。欧州の債務国政府が提供する高い福利は膨大な債務の代価だ。目下、中国の債務は比較的少なく、国債は7兆元(1元=約13円)余りだが、無論庶民の福祉レベルもわりと低い。われわれが債務を多いとみるか少ないとみるかは、主に国債の国内総生産(GDP)に占める割合を見るが、中国の国債のGDPに占める割合は20%に満たず、米国は100%、日本は200%で、先進国のこの分野の債務負担はいずれも比較的重い。