ますます厳しくなる不動産市場コントロール(調節・統制)政策に伴い、「地王」(超高額地価)は一旦ほぼなくなっていた。だが最近、再度「地王」が世に出現している。業界は、これは土地市場に見え隠れするヒートアップの兆しを示している、とみている。
6月30日、招商局蛇口工業区有限公司(以下「招商局」と略す)は唯一の応札者として、64・39億元(1元=約13円)の最低入札価格で深セン市南山区蛇口太子湾の区画(整理番号K202―0014)を獲得し、深センにおける1件の土地総額の最高新記録を作った。一方、数日前の6月27日、北京の土地市場には再度、1平方㍍当たりの最高地価が誕生し、崇文菜市場(西側の土地を含む)の区画が4・32万/平方㍍の過去最高記録を作った。
招商局が取得した区画は深センで2001年から単体で売り出されている最大の区画だといい、64億元の譲渡価格も深センの新「地王」の誕生を告げている。