輸出の規範化は「待ったなし」の状況
7月は、商務部が下半期のレアアース輸出割当枠を発表する時期だ。1万4446トンという今年第1回のレアアース輸出割当枠は、2010年第1回割当枠より11.4%少ない。欧米諸国は騒ぎ立てているが、業界関係者は、中国のレアアース輸出割当枠が大幅に変わることはなく、そのうえ「輸出の規範化」という政策とも合っていると分析する。
商務部研究院国際市場研究部の趙玉敏主任は、「中国のレアアース採掘にかかる労働コストと環境保全コストは比較的低く、それに加えて長期にわたって過度で無秩序な採掘が行われたため、供給過多となっている。国内企業の値段交渉で価格を抑える行為や過当競争により、中国は先進国に一次産品を廉価で供給する国となった。輸出の経営秩序の規範化は待ったなしの状況だ」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年7月11日