CPIが3年の最高更新 輸出増加幅は4カ月連続低下

CPIが3年の最高更新 輸出増加幅は4カ月連続低下。 国家統計局が9日発表したデータによると、6月の消費者物価指数(CPI)は前年同期比6.4%上昇し、過去3年の最高値を更新した。アナリストは、下半期に物価上昇幅は縮小するが、その動きはゆっくりしたものだと見ている。これは、インフレ予期の管理が当面の重点課題であることを示す…

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発信時間: 2011-07-11 11:34:27 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国国家統計局が9日発表したデータによると、6月の消費者物価指数(CPI)は前年同期比6.4%上昇し、過去3年の最高値を更新した。アナリストは、下半期に物価上昇幅は縮小するが、その動きはゆっくりしたものだと見ている。これは、インフレ予期の管理が当面の重点課題であることを示す。

また、経済成長の減速の兆しも現れ始めている。税関総署の10日の発表によると、6月の輸出額過去最高を更新したが、増加幅は市場の予想通り4カ月連続の縮小となった。輸入額は前年同期比19.3%増で増加幅は前月より約9ポイント低下、20カ月で最低水準となった。さらに、市場は今後一定期間の貿易に対し楽観的な見方を示していない。続く輸出増加率の縮小は純輸出の大幅減につながり、輸入の減少も内需不振の兆候を示しており、輸出による経済けん引力が低下し、経済後退の懸念が徐々に現実に近づくと見られる。

短期間において、安定的成長とインフレ抑制は両立できない矛盾となるだろう。

国務院発展研究センターマクロ経済研究部の張立群研究員は取材に対し、「中国の経済モデル転換は肝心な時期にある。政府と市場の力が互いに消長し、インフレと経済成長抑制を引き起こす要因が互いに転化し、マクロ経済政策の管理に未曾有の試練を与えた」と話す。

市場関係者は、物価安定化をマクロ調整において優先的に実施すると同時に、安定的成長に関する一連の政策を次々と打ち出し、新たな成長点が現れ始めていることに気付いている。年内に1000万戸の保障性住宅を建設する計画は、資金調達のための地方債の発行が認められたことによって、急速に進められている。先ごろ行われた中央水利活動会議では、年初めに公布された「中央一号文書」の向こう10年の水利事業の発展計画が再び強調され、4兆元規模の水利事業への投資が向こう10年の中国の経済発展の大きな支えになることは間違いない。また、年内に公布予定の『国内貿易発展計画』は消費を刺激すると見られる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年7月11日

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