中国の高速鉄道 速さだけでなく快適さを

中国の高速鉄道 速さだけでなく快適さを。

タグ: 中国高速鉄道

発信時間: 2011-07-13 18:15:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

このようなことから、営業距離世界一を誇る中国高速鉄道は、速度だけで満足してはならず、一連の問題について胸に手を当てて考える必要があることがわかる。異常気象への緊急対応マニュアルは十分か。突発的な状況に対応するための技術設備は安全で整ったものか。電源が切れた場合や遅れが出た場合、乗客への対処や補償はどうするか。乗車券販売サービスを個々の乗客により対応したものにできるか。高速鉄道運営の制度的準備は怠りなく進んでいるか。数が多く、受け入れ能力がなく、高速鉄道を望まない人々の権利が適切に尊重されるかどうか、といった問題だ。

短期的に列車の速度を速めることはできるが、サービス意識、保障水準、管理制度の「スピードアップ」を同じテンポで進めることは難しい。鉄道は現在もなお高度に集中した統一的な部門だ。このことは政策決定の効率を向上させたり、資源を集中させて大きな事業を行ったりするのにプラスになるが、その一方で鉄道部門が市場経済に対応したサービス意識を欠き、消費者から「鉄老大」と揶揄されることにもつながる。

実際のところ、歓呼の声であれ、恨みの声であれ、人々は高速鉄道に非常に注目している。高速鉄道はまさしく鉄道部門の最も貴重な社会資源であり、鉄道の改革や改善の強大なパワーだといえる。高速鉄道への投資は巨額で、ここには全国国民の心と血が凝縮されている。高速鉄道を乗客が安全で快適で便利だと感じる交通手段にし、スピードを誇る高速鉄道から快適さを誇る高速鉄道へとシフトチェンジさせるにはどうするか。これは現在はもとより、今後も解決に向けてペースを上げなければならない重点的な問題だ。

高速鉄道はすでに世界のトップレベルに発展している。これからはもっと人により添った高速鉄道になり、「快適さと速さ」を目指すようになることを人々は望んでいる。

*筆者は李泓氷氏

「人民網日本語版」2011年7月13日

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