2011年上半期、中国国産車市場は低迷に陥っているが、輸入車市場は活況を呈している。国際金融報が報じた。
全国乗用車市場信息聯席会の関係者は、「高級輸入車は、各地のモーターショーで好評を博している。これにより輸入業者が販売網の拡大に乗り出し、販売量と在庫が増加している。今年の輸入車の増加幅は、少なくとも20万台の国産車市場を席巻し、100万台を超える可能性がある」と指摘した。
輸入車、特に高級輸入車の販売は、大都市から地方都市へと広まりつつある。ナンバープレート登録数トップ10の省・直轄市のうち、発展途上の省・直轄市が4つ増加し、陝西省が初めてトップ10入りした。発展途上の省・直轄市のランク上昇により、輸入車市場の持続可能な発展の基礎が築かれた。
◆高級車の販売が好調
中国進口汽車貿易有限公司の王存・市場マーケティング部経理は、「マクロ経済の低迷、経済が短期間内に低迷を続けるという予想の中、輸入車市場は旺盛な需要を見せている」と述べた。
同社のデータによると、2011年1月-5月、中国の輸入車のナンバープレート登録数は、前年同期比38%増の33万台に達した。
輸入車の中でも売れ行きが特に好調な高級車は、前年同期比の販売台数が47.2%増となった。アウディ、キャデラック、ボルボ等の輸入車の販売台数も、前年同期比で100%以上の増加となった。超高級車のロールスロイス「ゴースト」の販売台数は、151.9%増となった。