中国財政部が14日発表した上半期の財政収支データによると、上半期の全国の累計財政収入が前年同期比1兆3526億300万元増の5兆6875億8200万元で、31.2%増となった。そのうち、注目されていた個人所得税収入は3554億7800万元で、同929億元増、伸び率は35.4%に達した。
財政部財政科学研究所の王朝才副所長は、上半期の都市部と農村部住民の個人収入の増加ペースの加速が個人所得税収入の大幅増の主な原因であると分析している。
一方で、完成したばかりの個人所得税法改正案で、個人所得税基礎控除額が引き上げられ、税率の調整も行われたことで、今後給与所得者層の個人所得税負担は大幅に軽減する見込みだ。
専門家の間で、個人所得税改革の推進に伴い、中国の低収入層の個人所得税負担が軽減し、個人所得税収入の国の財政収入に占める割合も徐々に低下するとの認識は一般的となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年7月15日