山東省威海ハイテク区投資貿易促進局の譚海楓氏によると、威海ハイテク区も日系企業工業パークを開設しており、今年は例年を大幅に上回る20あまりの日本企業が、視察のため工業パークを訪れた。
広州市商務局も次のように強調した。広州に進出した日系企業に対する支援の度合いを強めると同時に、対日貿易開発基金を設置し、地元企業が対日貿易を拡大するのを促していく。また日本の産業移転を受け入れるために、既存の工業パークに日本企業を誘致するための特別区域を開設し、日本企業と日本資本の導入に力を入れ、対日輸出の規模を拡大していく。
アナリストは次のように指摘している。今回の大規模な産業移転は、これまでの製造業の産業移転と大きく異なっている。動機をみると、従来の移転は主動的なもので、高汚染事業、利益の小さい部門を移転していた。しかし今回の移転は必要に迫られたもので、コア技術をともなう部門を移転するだろう。
移転の目的も異なっている。従来の移転は、地方の優遇政策を利用し、市場に近づき、生産コストを引き下げるためのものだった。しかし今回の移転は、産業チェーンの安全を確保し、生産能力の配置を最適化し、リスクを回避するためのものである。