大前研一氏インタビュー:中米日、各国企業のイノベーション能力は?

大前研一氏インタビュー:中米日、各国企業のイノベーション能力は?。

タグ: 大前研一 日本企業 中国 米国 イノベーション

発信時間: 2011-07-19 13:11:50 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

個人の能力以外に、タイミングも重要な要素です。もしジョブズが20年前にipodやiphoneを販売したとしても、あまり売れなかったでしょう。アップル社の成功は個人の力とタイミングがうまくマッチしたことによるものであり、米国企業すべてが日本企業よりもイノベーション精神があるとは決して言えません。

実際、日本企業もイノベーションを続けています。特におサイフケータイ機能やゲーム機能など、携帯電話分野におけるイノベーションには目を見張るものがあります。しかし、残念なことに、それらの機能は日本市場のみを対象としたものであり、海外に輸出することができません。ノキアやチャイナモバイルなどたくさんの企業が同じ機能を開発しようとしましたが、日本以外の国で普及しないことが分かりました。そのほか、ミシュランガイドで3つ星をもらっている日本のレストランも多くの創意工夫を生みだしています。

問2:イノベーション精神を提唱することは重要ですが、今後それをどのようにして実行に移すべきでしょうか?

大前研一:中国政府はこれまでずっとイノベーションの重要性を主張しています。これは賞賛すべきことです。しかし、イノベーションの重要性を主張するだけで、良いアイデアが出せないのであれば、全く意味がありません。

 

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