大前研一氏インタビュー:中米日、各国企業のイノベーション能力は?

大前研一氏インタビュー:中米日、各国企業のイノベーション能力は?。

タグ: 大前研一 日本企業 中国 米国 イノベーション

発信時間: 2011-07-19 13:11:50 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

イノベーションを本当の意味で学ぶ唯一の方法は、様々なアイデア、イノベーションの例を示すこと、日々イノベーションについて考えることです。イノベーションのアイデアはパソコンや照明、財布など生活の隅々に存在しています。イノベーションの目的は生活を便利で楽しくすることです。中国政府はイノベーションの重要性を説いてはいますが、残念ながら若者に対しイノベーションの実例を示してはいません。

私は若者をサポートすることがわりと好きで、彼らに対しイノベーションの具体的な例や方法を教えるようにしています。ここで一つヒントをお教えしましょう。次の大きなイノベーションはテレビとリビングルームで起こります。みなさんもどのようなイノベーションが可能かについて考えてみてください。

問3:中国社会のイノベーションを阻害する要因にはどのようなものがあると考えていらっしゃいますか?

大前研一:現在、中国のイノベーションを阻害している最大の問題は、お金を稼ぐことが簡単すぎて、イノベーションについて考える必要がないということです。例えば、不動産業を営めば、簡単にお金を手に入れることができるので、企業家は産業チェーンにおいてさらに価値のある業界への参入を考える必要がありません。しかしながら、経済が成長すれば、人件費は高騰し、人民元も切り上がります。そうなると、将来的に高付加価値産業への転換は免れません。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年7月19日

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