勢いある民間資本はどこから来て、どこに流れる?
「中国経済の長期的で比較的速い成長により、投資家はかなり多くの財産を蓄積し、中には民間ローンやプライベートエクイティ投資などを始めた人もいる。通貨政策が『緩和』から『安定』になったことで、銀行の貸付金が緊迫状態になり、一部の民間中小企業の融資難が深刻化した。こうして、資金が比較的余裕のある民間から緊迫状態にある企業や業種に流れるという状況は作られる」と、中国人民大学財政金融学院の趙錫軍副院長は分析する。
産業空洞化に警戒
事業を諦めるか、高利貸しに助けを求めて生き残りを賭けるか。厳しい選択は資金繰りに悩む中小企業を窮地に追い込んでいる。民間ローンの金利は比較的高く、月利5%の民間ローンの年利は60%になる。