中鋁公司(中国アルミ)が中国南部のレアアース業界の再編をリードしている。
7月19日、中鋁公司、広西有色金属(非鉄金属)集団、有研稀土新材料股份公司が共同出資の中鋁広西稀土開発有限公司が広西チワン族自治区の南寧市で発足した。
広西のレアアース業再編で、中央企業がリード的な役割を発揮している。事実、いくつかの大手国有企業の南部レアアース業における勢力図の画定はすでに完了した。中国五鉱集団が江西省、中色鉱業が広東省をリードするとされており、南部レアアース業の再編をリードする「トップ3」の地位はすでに不動なものであると見られている。
中鋁公司が率先して合弁会社の発足にこぎつけたのは、五鉱集団と中色鉱業と比べて、そのレアアース事情が単純だったということもあるといわれている。
広西有色金属(非鉄金属)集団の関係者は、広西で唯一レアアース開発ライセンスを持つ同社だが、下流の高付加価値製品の開発では、中鋁公司に頼らなければならないということで、合弁会社における支配権を中鋁公司に譲っているという。