27日の記者会見で発言する中国国防部の耿雁生報道官
中国国防部の耿雁生報道官は27日、国防部の定例記者会見で、中古の空母を改修し、科学研究と訓練に使用することを明らかにした。この空母のテスト航行の具体的な時期については改造工事の進捗状況で決まる。艦載機のパイロットの育成訓練も進められているという。
アナリストの多くは、改造後のワリヤーグから始まる中国の空母編隊の建設は、今後数年間にわたり数千億元規模で、ハイエンド設備メーカー、材料メーカー、情報システムなどの業界を巻き込んだ投資ブームを引き起こすと見ている。
「空母編隊の建設は巨大なシステムプロジェクトであり、空母、艦載機、編隊補助艦艇などに関する作戦ユニットなどで、1つの空母編隊の建設は巨額な産業投資をけん引することになる。推定では、1つの完備した空母編隊を建設するには少なくとも100億ドル以上の投資が必要だ」
東莞証券の劉卓平アナリストは『経済参考報』の取材に答え、中国が直面している東中国海と南中国海関連の領土主権の安全問題から、また中国の技術の発展状況を考慮し、中型空母を建造することは最も現実的な選択肢であるとしている。また、中国は2隻以上の空母を建造する可能性が高いと見られており、2隻の空母の建造費は100億~150億ドルで、これに年間メンテナンス費用を加えて、空母建設の経済効果は1000億元規模になるという。