国連貿易開発会議(UNCTAD)が先般発表した『2011年世界投資報告書(WIR)」で、2010年の中国の年間対外投資額は世界5位に上昇し、中国の海外投資が急増し続けている傾向を踏まえ、中国の対外投資と外資導入額は向こう10年間に1:1を上回ることになると予測されている。
2010年の中国の年間対外投資は前年比17%増の680億ドルとなり、過去最高を更新するとともに、日本、イギリスなどの対外投資大国を上回り、世界5位となった。中国の累計対外投資額も10年前より10倍増の3000億ドルに達した。
2010年、中国企業の海外買収額は26%増の290億ドル以上で、日本とイギリスをやや下回り、世界4位となった。中国の対外投資は世界のさまざまな業種、国・地域に及び、外資導入額と対外投資の比も1990年代の18:1から2010年の2:1まで迫っている。
国連貿易開発会議の関係者は、中国の対外投資の伸び率はその総合的国力増強ペースと比べてまだ低く、巨大な潜在力があると指摘している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年7月29日