▽2015年:生産を本格化し、年間約5万台の販売を目指す。
日産がEV事業をヴェヌーシアに託したのは、中国政府からの補助金を得て、価格を下げるための作戦と見て間違いないだろう。
ヴェヌーシアは東風日産の自主ブランドであり、同ブランドから中国で生産したEVを打ち出せば、国内で製造した車として補助金の対象となる。現在、個人の純電気自動車購入に対する補助金は1台あたり6万元(約72万円)であり、現地政府からの補助金も加えればその額はさらに増える。
▽ヴェヌーシアのEV、リーフとは異なる
業界関係者が知りたい点は、ヴェヌーシアから発売されるEVは、リーフと同じなのかどうかだ。
これについて、日産中国の公報担当者・沈莉氏は「将来中国で現地生産されるEVはリーフとは異なる」と述べる。同氏によると、今年は武漢でリーフの試験走行が始動し、中国の消費者がEVを使用する際の習慣などのデータが集められる。これらの情報は日産本部にフィードバックされ、将来ヴェヌーシアのEV開発に向け、参考とされるという。
「人民網日本語版」2011年8月2日