日本の財務省が8日発表した国際収支統計によると、中国は6月に日本国債を5169億円売り越した。内訳は、中長期国債が5085億円、短期国債が84億円だった。
みずほ証券の落合昂二シニアマーケットアナリストは、「中国が日本の中長期、短期国債を同時に売り越すことは、非常にまれなこと」と話す。
わずか1.2%前後という日本国債の利回りの低さが原因ではないかと落合昂二氏は分析する。
落合昂二氏はまた、「これは短期的な市場の動きである可能性がある。中国は現在、外貨準備の運用の多様化に取り組んでおり、長期的に見れば、中国が日本の国債やその他の資産を保有することも合理的なこと」と述べた。
日本の中央銀行である日銀の統計によると、昨年海外の中央銀行が保有していた日本の資産は35兆円で、うち33兆円が日本国債だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月8日