申銀万国証券のアナリストは9日、本紙の取材に対して「中国はレアアースを有する唯一の国家ではないが、過去数十年間に渡り、世界のレアアース供給に対して大きな役割を果たしてきた。しかしながら自国の自然環境を破壊し、資源を損ねる結果となってしまったのだ。西側諸国の非難は全く筋が通っていない」とコメントした。
財政経済のコラムニストである莫大氏は、本誌の取材に応じた際に、「WTO加盟国が不服だというのであれば、各国共同で価格抑制を検討すればいい。WTO加盟国にレアアースがないわけではなく、採掘コストが高くつくのを懸念しているだけである。彼らは今になり中国を非難しているが、低価格で中国の重レアアースを購入したいだけだ。中国は鉱物の豊富な国家であるとは言え、世界各国が安価で買い漁ろうとするなら、資源が枯渇するだろう。ゆえに中国政府は管理・抑制の権力を強化する必要があり、それはまた必要な戦略的方針だ」と述べていた。
中国はすでに、西側諸国の非難に対し、行動で態度を示していた。中国はレアアースの輸出を規制していたわけではないのだ。今年7月中旬に発表されたレアアース輸出割当計画の中で、中国の2011年のレアアース輸出割当総量は3億184万トンに達し、2010年通年の3億259万トンから75トン減少したに過ぎない。