HSBCホールディングスがこのほど世界21の国・地域の6000社の貿易企業を対象に行った調査によると、人民元は世界の貿易企業が向こう半年間に採用を検討する3大決済通貨の一つになっていることがわかった。また同行の研究チームは、2015年には、中国の対外貿易額の半分以上、つまり2兆ドルが人民元で決済されるようになると予測した。
人民元建て決済が人気に
調査結果によると、世界全体を見て、向こう半年間で貿易企業に最も人気のある決済通貨は上位から順に米ドル、ユーロ、人民元、英ポンド、日本円となっている。新興市場はこのような傾向の中で重要な役割を果たしている。北アメリカなどの成熟した市場では、人民元はまだトップ3入りしていないが、使用率は英ポンドとそれほど差がない。
「海外市場における人民元使用と投資ルートが拡大し、国外企業と住民の間で人民元を保有する意思が高まるに伴い、人民元が海外で蓄積され、人民元に対する海外市場のサポートも強化されると見られる」と、HSBC中国工商金融サービス総経理の何舜華氏は話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年8月12日