▽米欧日が景気回復力に欠ける現状は中国のインフレに二つの面で影響を与える。短期的にみると、先進経済体の経済不振で世界の大口商品の価格は下がり、中国経済が直面しているインフレ圧力が多少弱まる可能性がある。中期的にみると、大口商品は米ドルで価格が計算されており、ドル安のために価格が上がることになり、中国の輸入インフレ圧力を増大させる。
▽(タイプ転換・高度化の重要な時期にある中国経済が新たな衝撃波にどのように対応すべきかについて)キーポイントは第12次5カ年計画(2011―15年)要綱で打ち出された諸任務を実行に移すことである。経済発展パターンの転換を実施し、経済構造の戦略的調整で成果を収め、科学技術の進歩と管理刷新に一段と依拠して発展を支え、資源節約型の環境にやさしい社会の構築を持続可能な発展実現の重要な力点とし、改革・開放の深化を経済発展パターン転換の強大な原動力とし、これらの面にしっかり取り組まなければならない。