【新華社北京8月12日】中国の張暁強国家発展改革委副主任は11日、中国経済は成長率が多少低下したが、全体的には健全で、大幅減速して「ハードランディング」となることを心配する必要はないと強調した。
米国債危機が深刻化し、世界経済の動揺を引き起こしている中、世界で最も影響力のある、経済を話し合う場である「夏のダボス・フォーラム」が来月、中国の美しい海浜都市大連で開かれる。張副主任は新華社記者の単独取材に次のように語った。
▽米国は金融緩和策で景気回復をはかっており、こうしたやり方は中国経済に必ず衝撃をもたらす。実際に米国の追加の量的緩和策実施の際、中国政府は何度も懸念を表明し、米国は主要な通貨発行国であり、通貨手段を大規模に使うことで、世界のインフレが激化し、中国を含む他の経済体に米国の景気回復のためにその通貨を買わせることになると指摘した。特に中国は現在の外貨準備が約3・2兆ドルに達しており、こうした状況で米国が金融緩和策を続けると、中国の外貨準備のグローバル購買力が必ず一定の影響を受ける。
▽米国のほか、欧州のソブリン債務危機も広がり、日本の震災後の経済も困難にぶつかっており、この3大経済体が世界経済の3分の2を占めているため、その持続的高失業率、高インフレ、内需不振は必ず中国の輸出にマイナスの影響をもたらす。