オーストラリアを訪問中の世界銀行のゼーリック総裁は13日に、「現在世界ではグローバル金融システムが再確立され、経済の重点が中国、インド、ブラジル、東南アジアなどの発展途上国と地区へ移っている」と述べた。
ゼーリック総裁はこの日のインタビューに答え、「金融危機以降、新興経済体の経済は順調に成長している。一方、先進国の経済回復状況はあまり良くない。欧州の債務危機により、世界経済はさらなる危険な段階に入っており、見通しはいっそう不確定になっている。また、アメリカの経済問題に比べ、欧州経済問題はより深刻である」と指摘した。
このほか世界経済の現状について、ゼーリック総裁は、「金融危機の時とは異なり、2009年のような突発的な危機が発生する可能性は小さい」との見方を示した。
「中国国際放送局 日本語部」より 2011年8月15日