中国国家エネルギー戦略委員会の孫茂遠委員は21日、中国の炭層ガスの商業開発で飛躍的な展開が期待されていることから、向こう10年の炭層ガス開発関連投資の規模は1兆元に上るとの見通しを示した。
「省エネ・汚染物質排出削減に関する承諾を履行するため、中国は石炭の利用を制限すると同時に、天然ガスの利用を奨励する。2020年までに、天然ガス使用量をエネルギー消費の12%に相当する4000億立方メートルまでの増加させようと目指している。天然ガス供給における巨大な不足分は炭層ガス、シェールガスなど特殊天然ガスで埋めるしかない。したがって、2020年の中国の炭層ガス生産量は約500億立方メートル前後が必要となる」と孫茂遠氏は話す。
この生産目標は、巨額の資金を投下しなければならないことを意味している。生産能力の拡大、探査・採掘技術水準の向上に必要な資金やパイプライン敷設工事などの資金投入を考慮し、上述の目標を実現するのに投資が必要な額は少なくとも1兆元になるという。
国の炭層ガス事業がどんどん重視され、支援強化策の実施により、関連大企業は積極的な動きを見せている。中国石油天然気集団公司、中聯煤層気有限責任公司、河南煤層気有限責任公司など多くの企業が炭層ガス開発関連計画を立てている。一部投資ファンドも炭層ガス開発に注目を寄せ始めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月22日