資料写真:レノボ・グループの楊元慶CEO
聯想集団(レノボ・グループ)の第2四半期の中華圏での売上高が米アップル社を下回ったことについて、楊元慶・最高経営責任者(CEO)は取材に対し、「アップルが中国市場で販売する製品は単一的で、中低所得者層のニーズに配慮していない。長期的に見て、アップルが聯想を越えたのは一時的なものだ」と述べた。
楊元慶CEOは、アップルは中国で高所得者層だけに目を向け、幅広い中低所得者層のニーズを重視していないと指摘。これが他社に発展余地を残しているという。「アップルの製品は高級で、値段が高い。二級、三級都市で500ドル(約3200元)以上する商品を受け入られる人は非常に少ない。アップルに値下げさせたいという意味ではなく、ローエンド市場にまだ大きな潜在力があることを言いたい」と楊元慶CEO。
アップルのiPadが世界のタブレットPC市場を独占していることについて、楊元慶CEOは、タブレットPC市場もパソコン市場と同じ発展の道を歩むとの考えを示した。「パソコンが発売されたばかりのころ、IBMが市場をほぼ独占していた。その後に多くのメーカーが登場し、市場を分け合うようになった」としたうえで、「タブレットPCも多様化の問題に直面している。市場ニーズが多様化しているため、さまざまな製品が出てくるのは避けられない」と付け加えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年8月24日