今の中国を見ると、1980年代の日本に似た部分もある。緩和的な金融環境、自国通貨の急上昇、不動産バブルの持続的な膨張、金融システムの混乱、積み重なる地方政府債務、高齢化社会突入などだ。
しかし最も異なる点は、当時の日本は「国民所得倍増計画」の目標を達成し、「富民思想」をほぼ実現し、一部の競争力のある企業が成長し始めていたことだ。科学技術、教育、社会保障、富民思想などの経済の大局にかかわる戦略も着実に実行されていた。これらは景気低迷時でも日本国民の生活を保障し、中国にまだ欠けている部分だ。資産バブルが崩壊し、GDPの急成長期が終わりを迎えたら、中国はどう対応すればよいだろうか。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年8月26日