中国鈮業投資控股有限公司(中国ニオビウム)が世界最大のニオビウム企業であるブラジルのCBMMの株式15%を買収する取引が9月1日、完了した。中国ニオビウムは、山西太原鋼鉄集団と宝山鋼鉄集団、中信金属公司の3社の共同出資子会社。
CBMM社は50年余りの歴史を持ち、ニオビウムの応用と関連技術開発の先駆者であると同時に、世界で唯一ニオビウムの全製品を生産できる企業である。同社のニオビウム生産高が全世界に占める割合は85%に達し、市場で独占的な地位を持つ。
太原鋼鉄集団の責任者は、同社がこのほど宝山鋼鉄集団、中信金属公司と提携してCBMM社の一部株式を取得した最大の意義について、「国内のニオビウム資源の安定した供給を確保すること」としている。
ニオビウムは希少な戦略的資源の1つで、ステンレスなどのハイクラス鋼の製造に欠かせないものである。中国、インドなど新興経済国の急速な発展に伴い、世界のニオビウム需要量は年平均10%の速さで増え続けている。
業界筋は、ここ4年で、中国のニオビウム輸入量は倍近く増加したと話す。今後、中国国内や世界のニオビウム需要はさらに増えると予想されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月2日