資源の保護と利用の合理化を図るため、世界イオン吸着型レアアース主要産地であり、「レアアース王国」である江西省贛州市は先般、タングステン、レアアースなどの資源の秩序ある開発、持続可能な利用促進に関する通達を出した。
これまでに、国務院が発表した『レアアース業界の持続的・健全な発展に関するいくつかの意見』では、南部のイオン吸着型レアアースの80%が上位3企業に集中するよう要求しているが、大部分のレアアース資源は地方人民政府と企業が掌握しているため、南部のレアアース業界の再編主導はやはり地方人民政府になる。
贛州市は『2011年全市のタングステン、レアアース鉱山開発総量抑制指標に関する通知』の中で、各県・区が総量抑制指標に関する通達を厳格に実施するよう求めた。通達に基づき、同市の寧都県が生産停止を継続し、贛県、信豊の両県では2011年末までに全面的に生産停止することになっている。
事実、贛州市は数カ月前にも、同市のレアアース業界に対してかつてない厳しい調整を行った。たくさんの鉱山はすでに操業停止状態にある。業界筋は、贛州市の今回の措置が下半期のレアアース資源の供給不足状況激化の要因の1つになると指摘している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月5日