中国国家品質監督検査検疫総局の発表によると、窓を開閉するスイッチの不具合のため、ホンダは中国市場で約25万台をリコールすることを決めた。ホンダ中国の広報担当である朱林傑氏は、これが世界規模のリコールとなり、世界で約93万6000台をリコールし、中国市場はその4分の1弱を占めると発表した。
朱林傑氏によると、今回のリコールはこれまでの状況と異なり、第三者が提供した部品だという。アナリストは、コスト削減のため、ほとんどの自動車メーカーが部品を外注に出していると話す。各自動車の部品を異なる業者から調達するため、精度や質に差が生じ、それにより問題発生率が高まり、頻繁なリコールにつながる。
日本メディアは、ホンダは今回、国内でフィットなど21万6200台をリコールし、中国市場では25万5800台をリコールすると伝えた。
統計によると、同社が世界規模のリコールを行ってからわずか1カ月しか経っておらず、2年で6回目の世界規模のリコールとなる。
続くリコールはホンダの売上げに影響している。中国市場での上半期の販売台数は27万1000台で、2011年通年の販売目標の37%しか達成していない。これを受け、ホンダ中国は2011年の中国市場の販売目標を73万1000台から63万8000台に13%近く引き下げた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年9月6日