格付け会社大手のフィッチ・レーティングスは12日、日本最大の自動車メーカーであるトヨタ自動車の格付けを引き下げた。以前から抱えていた構造的な欠陥により、トヨタが外国為替市場の変動の影響を受けやすくなっていることが原因だとしている。フィッチがトヨタの格下げしたのは、2009年7月以降では今回が初めてのことだ。「中国証券報」が伝えた。
フィッチが同日発表した声明によると、トヨタの信用格付けは「A+」から「A」に格下げされ、格付け見通しは「安定的」とされた。
フィッチによると、トヨタは日本国内での生産能力が全体の40%を占め、日本で生産した自動車の約50%が輸出されており、この割合は国内のその他の自動車メーカーを上回る。つまり、トヨタは日本の三大自動車メーカー(トヨタ、ホンダ、日産)の中で外貨リスクを最も大きく受けるメーカーだということだ。