フィッチによると、金融危機の発生以来、米ドルの対日本円レートは100円を割り込み、現在は1ドル=76円から77円の円高だ。これによりトヨタの構造的な欠陥がますますあらわになっている。トヨタは日本国内の生産力への依存度を引き下げようと努力しているが、短期的には、円高をリスクヘッジする措置を取ることはできず、日本国内の生産力を移転するにはさらに長い時間がかかる。またフィッチによると、トヨタは金融危機の後、利益を上げる力が国内のライバル他社を下回るようになったという。
だがフィッチは東日本大震災後のトヨタの回復ぶりを評価し、現在、生産力は地震前の水準に近づいているとの見方を示す。2011-12財政年度第1四半期(今年4-6月)は赤字だったが、自動車部門はこの財政年度中に営業利益が黒字になると予測する。
「人民網日本語版」2011年9月13日