安徽省は中部の省として、それなりにハイテク産業の発展に力を入れ、高速道路がたくさんできたので、杭州、上海、南京とも近くなっているので、将来的には「立ち遅れた中部」という名を返上する日が来るに違いないとも感じた。
観光地黄山市も、高速鉄道が通ることになっているので、われわれの宿泊したリゾート地の近辺には「高速鉄道駅用地指定区域」という立て札が立っているのを目にした。
高速鉄道駅ができれば、黄山には全国から現在の10数倍もの観光客が訪れることになろう。そうなると、今のケーブルカーではさばけなくなることはまちがいない。今のうちに2本目のケーブルカーのルートを作っておく必要があろう。それも黄山の景観を台なしにしないように、環境を破壊しないようにして進めなければならない。
今回、「徽商」関係のものをいろいろ見学したが、そして「徽商」関係の書物にも触れたが、私は、現在の時代環境の中での安徽省の発展についていろいろ考えさせられた。「徽商」が大活躍した時代の環境は、現在とは完全に違うからである。しかし、小さな黄山市の発展ぶりとその活気に触れていると、将来の安徽省の発展が見えてくるような気がした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月1日