また中国企業500強の純利益上位10社は、すべて国有の金融部門と独占企業だ。一方、2011年米国企業500強の利益ランキング上位10社の所属産業は、典型的な技術集約型の特徴を備えた産業、たとえば製薬産業、コンピューター・オフィス設備産業、コンピューターソフトウエア産業などが多数を占める。
企業の規模をみると、中国企業が世界トップレベルに達するのは建築・施工産業だけで、商業貿易産業では中国トップ企業の営業収入は世界トップ企業の90%にとどまり、石油産業では80%、通信産業では約60%にとどまる。多くの産業はまだ世界のトップレベル企業にはるかに後れを取っているといえる。
科学技術分野をみると、中国の科学技術の対外依存度は50%に達する一方、科学技術の発展に対する貢献度は30%にとどまり、特許発明は世界全体のわずか1.8%だ。圧倒的多数の中国企業500強の成長は、技術の進歩に後押しされたものではないといえる。
一人当たり平均営業収入をみると、中国企業500強は102万1500元で、世界企業500強の45.6%、米国企業500強の45.7%にとどまる。