バランスを崩すリスクはまだ防げる
業界関係者は、30年以上にわたる改革開放を経た中国は、総合的国力が大幅に強まり、リスク対応力が向上し続け、発展過程でバランスを崩すというリスクをまだ防止、抑制できることがわかると話す。
「罠」にはまった一部の国と異なり、中国は政治と金融が安定し、国際的地位も著しく向上し、外部からの影響に抵抗できる比較的強い力を備えている。多くの人材と十分な資本があり、発展の余地も大きい。メカニズム面の優位性も大きく、都市化の推進は新たな「人口ボーナス」効果を生み出す。また、工業化中期段階の後発優位性がまだ完全に発揮されていない。広大な領土を持ち、発展が不均衡で、市場の潜在力が大きい発展途上の大国である中国は、持続的な成長の基礎と条件を備えている。
「その他の条件が変わらず、現在の成長速度でいけば、中国が3回目の飛躍を遂げ、高所得国入りする時期は『十四・五(第14次五カ年計画期、2021~2025年)』期中になる。つまり、今から約11~15年後だ」と、鄭秉文氏は述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月22日