2010年の中国の対EU投資が爆発的伸びを示している。同年の対EU投資額は前年比で102%増の68億ドルに達し、中国の対外投資総額の10%を占めた。これは、商務部の陳健副部長が27日ジュネーブで開催された会合で明らかにしたもの。中国企業の対外投資はまだ初期段階にあり、今後投資額は拡大し続けることになると陳健副部長は指摘した。
昨年の対EU投資額急増の原因について、陳健副部長は、「中国企業はこれまで理解が先行していたアジア、アフリカ、ラテンアメリカなどの地域に投資してきたが、EUでの投資にも慣れてきたとことで、昨年の対EU投資額が大きく伸びた」と説明した。
また、中国商務部の最新のデータによると、今年上半期の中国の非金融部門の対EU投資は8億6000万ドルで、前年同期比99.2%増だった。
ただし、中国の対外投資は引き続き国有企業が主流であり、非国有企業としては、華為公司、吉利汽車、三一重工など少数の企業にとどまっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月29日