大陸部の金融機関のうち、75%以上が今後12カ月以内にM&A(合併買収)を予定している。プライスウォーターハウスクーパース(PwC)はこのほど発表した報告の中で、「中国は今後1年間、金融サービス業のM&Aにおいて『最も魅力的な地域』となるだろう」と指摘した。北京晨報が伝えた。
調査結果によると、アジアにおける金融サービス業M&Aは今年から来年にかけて急増すると見られる。中国大陸部の回答企業の多くは本国から近い場所でのM&Aに興味を持っており、約6割が国内又は北アジアでM&A取引を行うと回答したほか、約4割が今後18カ月の間、アジアでの取引が主となると回答した。
PwC中国金融サービス業M&Aサービスパートナーの盧玉彪氏は「中国の金融機関は、事業拡張に向けた強い願望を持っている」と語る。事業拡張には、投資銀行の買収および資本市場業務のほか、まだ協力パートナーのない都市商業銀行の買収も含まれるという。「欧州市場と米国市場の危機が、中国市場に大きな影響を及ぼすことはないだろう」。
「人民網日本語版」2011年10月8日