中国の輸入鉄鉱石平均価格の動き
中国鉄鋼業協会(中鋼協)は10日、中国鉄鉱石価格指数(CIOPI)を発表した。この発表によると、中国の鉄鉱石価格は4週連続で低下し、10月第1週の輸入鉄鉱石価格指数は前の週と比べて0.02%の小幅下落となった。
データでは、9月には、国産鉄鉱石価格指数は週を追って低下しており、1カ月の累計下幅は6.58%に達している。輸入鉄鉱石価格指数も全般的に下降傾向にあり、同月の累計下幅は1.08%だった。
中国で鉄鉱石価格指数が正式に発表されたのはこれが初めて。2001年から2010年まで、中国の鉄鉱石輸入量が約9000トンから約6億トンに急増し、1トン当たりの輸入価格も27ドルから128ドルに大幅に上昇したことが背景にある。同指数は、「国産鉄鉱石価格指数」と「輸入鉄鉱石価格指数」で構成されている。中国国家発展改革委員会価格局の周望軍局長は、「鉄鉱石輸入において、中国企業の交渉力が弱く、鉄鋼企業の利益が絶えず減少してきている。この鉄鉱石価格指数の発表は、中国企業の価格交渉力増強の面で戦略的な意義を持っている」と話している。