エネルギー関連情報配信会社のプラッツ (Platts)は26日、鉄鉱石価格が7.2%下落し、1トン当たり128.50ドルになったと発表した。これは去年7月以降最低の水準であり、下げ幅としては過去26ヶ月で最大となった。この6週間で鉄鉱石価格は約30%下落した。
価格の急速な下落により、現価と契約価格に大きな差が生まれた。これにより、契約の再交渉をもとめる中国の鉄鋼メーカーが相次いでいる。英紙「フィナンシャルタイムズ」によると、10-12月期の契約価格を下げない場合、契約を破棄すると脅しをかけるメーカーも出てきているという。
鉄鉱石価格暴落と契約破棄というニュースが流れる前、中国の一部の鉄鋼メーカーは国内需要の縮小による生産停止を決定した。そのほか、鉄鉱石の購入停止を決定する企業も現れた。
英紙「フィナンシャルタイムズ」によると、華南地区では20%~30%の中小鉄鋼メーカーがすでに溶鉱炉を閉鎖したという。作れば損をするため、メーカーは生産をしなくなっている。