中国では、需要の縮小により、11月の国慶節連休以降、鋼材の取引価格が急速に下落した。
財新ネットは26日、虎傑投資の張寅チーフアナリストの話を掲載した。張寅氏は、鋼材の取引価格指数が5.2%下落したことに対し、「非常に珍しいことだ。一般的に、大口商品の価格がこれほど大きく変化することはあり得ない」と述べた。
張寅氏によると、鋼材価格暴落の原因としては(1)建設市場の新規着工率が低下したこと、(2)固定資産(主に不動産と高速鉄道)への投資が大幅に減少したことがあげられるという。
上海先物取引場では9月以降、建設業界で使用される鉄筋の価格が計18.1%下落。鉄筋の先物価格は先週、今年最低を記録した。
生産量をみると、中国9月の粗鋼生産量は前月比3.5%減の5670万トンと、過去7ヶ月で最低となった。