3、文化の商業化、社会的利益と経済的利益を結合
文化産業は特殊な産業で、社会的利益と経済的利益を兼ね備えている。日本の文化産業は、これらの面で成功している。広大なメディア網、発達した出版業、文化イベント市場、多彩なレジャー産業は、数えきれないほどの商機を生み出すと同時に、人々の精神的生活を充実させ、国民全体の文化的素養を高め、社会の調和を促進した。
しかし、日本の文化産業の発展にも、負の教訓がある。例えば全国各地のゲームセンターは21兆円の市場規模を持つが、暴力団の介入や青少年教育に関する社会問題を誘発している。警察の度重なる取締りにも関わらず、同産業には依然として非難の声が集まっている。競馬等の娯楽業界は巨大な経済的利益をもたらすと同時に、さまざまな社会的問題を引き起こしている。文化産業の発展を規範化する際に、社会と経済の利益バランスをいかに保つか、これは慎重に考慮すべき問題である。
「人民網日本語版」2011年10月16日