▽中国製品、最高50%値上がり
劉記者の話をスーパーも裏書きする。ロサンゼルスの中国系スーパー・大華超市の従業員によると、これまで1ポンド6ドルだった四川産のサンショウが、今では8ドルに値上がりした。1ポンド9ドルだった干しシイタケも12ドルに値上がりしたという。
また多くの調味料やペースト類も値上がりした。四川省ヒ県のトウバンジャン、珠江橋ブランドのしょうゆなどは、すでに15%以上も値上がりし、中国製の魚の缶詰やタケノコの缶詰は、値上がり幅が50%に迫っている。
同従業員によると、顧客の多くは現在、ベトナム系のスーパーや韓国系のスーパーで代替品を買い求めるようになり、大華超市の売上には大きなダメージだという。かつてロサンゼルスで飛ぶ鳥を落とす勢いだった中国系スーパーは、今やベトナム系、韓国系に追いやられる立場だ。
ロサンゼルスに留学する中国人学生の胡伶テイさんは、最近いつもお腹が空いたと言っている。近所の中国料理レストランの料理のボリュームがぐっと減ったからだという。値段は5ドルで据え置きだが、量が少なくなったことがありありとわかるという。
胡さんがレストランの主人に聞いてみたところ、主人は仕方がないという表情で、最近、中国産原料が値上がりしたため、料理のボリュームを減らしてコストを抑えるしかないのだと説明したという。
このレストランの主人は取材に応える中で、今はコーラを1杯かミニサラダを1皿提供して料理のボリュームが減ったことによる損失を埋めるしかないと説明し、「今、中国人の経営するレストランは競争も激しく、どこも日々のやりくりに困っている。値上げしないのは確かに正しいことだが…」と述べた。
*ヒ:「おおざと」に「卑」
*テイ:「女偏」に「弟」
「人民網日本語版」2011年10月14日