民生への財政支出と、国民の期待との間に差が生じている問題について、財政部は14日、以下のように原因を説明した。京華時報が伝えた。
民生保障水準と福利水準は、その国の1人当たり財政収入および支出水準と密接に関わっている。現在、中国の国家財政から提供される公共サービスと、国民の希望との間には一定の差が生じているが、これは主に、中国の1人当たり財政収入・支出水準が低いためだ。
中国の公共財政収入は2010年、8兆3102億元に達したが、中国は人口が多いため、国ごとの1人あたり財政収入ランキングでは世界100位以下に留まっている。IMFのデータを元に計算すると、米国、日本、ドイツ、フランス、イタリア、英国では2010年、1人あたり財政収入が平均1万4000ドル以上に達した。一方、中国はわずか1166ドルで、これらの国の財政収入のわずか8%前後を占めるに過ぎない。
「人民網日本語版」2011年10月16日