記者の調べでは、全国で実施されていた住宅ローン金利の3割引き下げはもはや存在せず、基準金利に基づき融資を行う銀行も極めて少なくなっている。
ローン限度額が逼迫する深センの各銀行は今年1月、すでに初回購入者向け住宅ローン金利を引き上げていた。ただ各銀行により引き上げ幅にも差があり、建設銀行が5%であるのに対し、他の銀行は10%の引き上げを行った。
業界関係者は、住宅の在庫水準は来年第1四半期あたりにピークを迎え、15万戸前後となると予測。
中国不動産最大手の万科が発表した報告によると、北京市の現在の住宅需要はわずか10万戸前後だという。現在、分譲住宅の在庫量は11万戸に上っており、この1年の潜在的供給量を加えると、北京の住宅市場は明らかに「強化不良」となっている。完全な買い手市場に移行しているのだ。このような状況に加え、住宅ローン金利が調整されるとなれば、不動産開発業者も販促に向けた動きを見せるにちがいない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年10月17日