レビン氏は研究報告の中で、この数字はインドがソフトランディングに向かっている、つまり経済の後退を避けられることを暗示しているものの、「決して安心できるものではない」としている。
また、レビン氏は、「中国にも経済成長の減速がみられるが、中国経済はまだコントロール可能なスピードで減速している」と指摘。インド経済がこのまま大幅な減速を続けた場合、インド経済は深刻に悪化するとの見方を示した。
レビン氏は、インドの9月期のインフレ率は9.72%と高止まりしており、中央銀行は今後数カ月以内にさらに踏み込んだ引き締め政策を迫られることになるだろうと指摘。インド政府はインフレ抑制のために、2010年3月以降利上げを断続的に実施しているが、レビン氏は、「現在の状況をみると、これまでの利上げは失敗だったといえる」との見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年10月18日